Hello, My Fighters! -IgA天疱瘡、難病との暮らしを考える-

病気のライフスタイルをめちゃめちゃ考えるブログ

病気の方がバンコクに行く時に注意すること

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※一身上の都合により、これから1ヶ月ほど休載させていただきます!突然ごめんなさい!来月はすごい記事を引っさげて帰ってきます!

 

 

はじめに

 症状が重い時は、旅行の「り」の字も浮かんでこないと思いますが、軽症になって、お金に余裕ができたら「海外旅行」の文字が頭によぎり始めるかもしれません。もしくは、仕事をしている方で、「海外出張」の文字が突然降ってきた方もいらっしゃるかも。

 しかし、病気と暮らす方にとっては、旅先の選択は、不安と迷いで織ったじゅうたん(見たことないけど想像してね!)。
 病気という視点で書かれた旅行ガイドなんかあるわけないので、基本的にはみなさんは想像力を働かせるしかありません。

 今回は、当ブログの新たな取り組みとして、病気と暮らす方の目線に出来るだけ立ちながら、旅行ガイドを書いてみます。

 実は、私はGW前半に、バンコクに旅行に行ってまいりました。
 今日は、その経験から「病気と暮らす方向けバンコク旅行のコツ」をお伝えします。

 

注意

 この記事は海外旅行には行ける程度の症状の人を対象にしているので、共感できない方もいるかもしれません。
 しかしどうか、「こんなことを悩む人もいるのかぁ〜」と温かく見守っていただければと思います。
 軽症には軽症なりの、別の不安や悩みがあり、それは重症の方の不安や悩みと同様、健康な社会からは完全に切り捨てられてしまっているのです。
 当ブログは「どんな病気でも、どんな症状の重さでも読めるブログ」を目指しています。軽症の方も忘れずに拾っていきますよ〜。

 

 

バンコクの基本的なこと

 まずしょっぱなからぶち壊しですが、バンコクは基本的に病気と暮らす方には極めて過酷であり、万人にオススメできる場所では全くありません笑
 東南アジアの他都市と比べれば、非常に清潔で、便利で、大都会で、何の心配もいらない方もいらっしゃると思いますが、そうはいかないのが病気と暮らす方々ですね。

 

Q1.気候は大丈夫?

 大丈夫じゃないです笑

 年中、高温多湿。特にGWの旅行は最悪です。8月の猛暑が連日続く雰囲気です。日光や汗が病気と関係している方は非常に過酷な状況になります。

 体力の消耗も激しく、体力的に問題ない私でも、午前中いっぱい屋外で動き回ると、午後は休憩が必要でした。夜は熱帯夜です。

 

Q2.空気、水は大丈夫?

 粉塵や排気ガスが多いので、呼吸器関係には注意が必要そうです。大量の自動車とバイクが、もくもく煙を出しながらブンブン走っています。呼吸器に問題がある方は、トゥクトゥク(屋根なし原付バイクタクシー)は乗らないようにしましょう。

 

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道の様子。
 

 水道水の水質は、飲めるとも飲めないとも言われていて、イマイチよくわかりません。無臭だし、大丈夫そうな雰囲気もあります。シャワーがあんまり臭わない。

 飲み水はミネラルウォーターを飲むのが当たり前として、水での洗浄が重要な病気の方、例えばびらんがある天疱瘡の方は、飲めない水で洗浄するのは少し抵抗があると思います(こういう方は、東南アジアはシンガポール以外全域が微妙です)。

 

Q3.免疫的には大丈夫?

 ステロイドを服用していて、免疫力が下がっている方は、衛生面や感染症などが心配になると思います。

 バンコクの都会(サイアム駅・チットロム駅周辺)は、非常に清潔です。東京でいうと渋谷・新宿を若干汚くした感じで、大阪の天王寺・梅田などに酷似しています。高級デパートやホテルは、日本よりもゴージャスで清潔ですし、街中に綺麗なトイレ(ウォシュレット付きとか)が多いです。東京や大阪の都市部の生活が大丈夫な方は、バンコクの都会であれば、それなりに対応可能かもしれません。

 

 バンコクのデパートの一つ。LUMINEに大量の資金をつぎ込んだ感じの雰囲気。


SIAM CENTER / Shopping in Bangkok

 

 あとは、わけのわからん水辺に行って蚊に刺されないようにすることかなと思います。

 バンコクでの問題は、人を媒介した感染症の方です。あらゆる国からやってきた観光客がうようよしています。三大観光地(王宮、ワット・アルン、ワット・ポー)やマーケットは、人ごみが過酷なため、避けられた方がいいかもしれません。通勤・通学・帰宅ラッシュ時には、電車もかなり混みます。人ごみを避けたい方は、あまり外出せず、ホテルステイを中心にした方が良さそうです。

 

Q4.  食事で病気が悪化したりしない?

 タイ飯といえば、衛生観念が不明な屋台飯、死ぬほど辛い料理、油の多用など、胃腸へのストレスが大きいイメージがあると思います。実際、健康な若者はそういう旅行をしています。

 しかし、超富裕層のおじさまおばさま方も旅行する場所なので、あらゆる種類のレストランがあります。日本食、ベジタリアン、ヴィーガン、オーガニック、中華粥、ファストフード、サラダバー、なんでもあります。デパートの中のレストランでも、日本のファッションビル内のレストランと値段は変わりません。

 デパートやホテルが20軒以上乱立している地区もあるので、そういう地区にいれば、食はかなり安心できると思います。

 レストランでは、うっかりすると胃に強打が来る料理を注文してしまう可能性もあります。題名に「spicy」と書いているものは頼まない、また注文時には「spicy?」と確認した方がいいです。

 

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カニと卵のカレー(プーパッポンカリー)と空芯菜の炒め物。辛くないけど胃もたれがすごい。

 

 食事制限が厳しい方は、キッチン付きの「サービスアパートメント」というタイプのホテルで自炊するという選択肢もあります。面倒ですが、基本的には自炊して、ちょっとだけスーパーでお惣菜を買ってつまみ食いしてみる、などの工夫もありかもしれません。そういうことができるレベルで、キッチン付きのホテルは多いし、スーパーマーケットも充実しています。

 

 私もたまたま選んだホテルがキッチンついてました↓

www.centrepoint.com

  

Q5.車椅子や歩行器を使っているんだけど、路面はどう?

 私は車椅子に乗ったことがないので、車椅子がどのレベルの段差から対応できないか、など、微妙なところはわかりません。しかし、そんな微妙なこと関係ないレベルで、段差は最悪です。

 都心でも歩道はデッコボコ、めちゃくちゃ狭くて、車椅子がどう考えてもはまらないような幅のところも多いです。幹線道路沿いでも、歩きにくい道はたくさんありました。

 なので、歩行が難しい方は、タクシーでの移動が必須です。

 しかし、さすが観光大国、車椅子の観光客の方もいらっしゃいましたよ。
渡り廊下でデパートが5軒くらい繋がっている場所や、有名な市場、王宮などでお見かけしました。ちょっと面倒もあるかもしれませんが、車椅子対応タクシーをチャーターすることも可能です。物価が安いので、チャーター代もお手頃かも。

 車椅子のオススメ旅行先も、記事がたくさんあります。

www.curbfreewithcorylee.com

 

バンコクは結局ダメなの?

 病気と暮らす方には、ハードルが高いところも無数にありますが、素晴らしい旅先です。

 タイという国が持つ、鮮やかな色彩感覚。現代アートと信仰の融合。西洋のデザインにタイらしさを取り入れる絶妙なセンス。観光大国として、自国の文化をエンターテイメントとして魅せるプライド。

 どれも素晴らしくて、毎日が感動の連続でした。デザインやアート、舞台に興味がある方、宗教や宗教美術が好きな方、超オススメです。

 

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イカれた現代アートで有名な寺院、ワット・パクナム。

 

 

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コンクリートで巨大大仏を建造中の様子。 

 

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全面に金箔が貼られた歴史的建造物を修復するため、色ガラスタイルをいっぱい貼って、ステンドグラス風のギラギラにした。「修復」の概念を覆す発想。

 

バンコクで、皮膚病はどうだったの?

 1週間の間、すべての日程で午前中外出し、午後はホテルで休憩、夜はまた街へ繰り出すという日程を過ごしました。午前中は大体、炎天下の中で観光しました。

 結果、寛解気味の天疱瘡である私は、若干頭皮と唇に水疱もどきができました。渡航前はなかったので、悪化したといえば悪化したと思います。天疱瘡の人にしかわからない例えで申し訳ありませんが、大体治療1ヶ月分、症状が後退した感じです。

 しかし、原因が日光だったのか、水なのか、飛行機なのか、旅行自体だったのかははっきり言えません。まぁ自己免疫疾患って、症状と原因の繋がりは全くわからないんですよね。個人的には、許容範囲でした。

 アトピーの彼氏は、汗や日光によって、発疹や痒みが出てしまうのですが、こまめに拭いたためなのか、症状の悪化はありませんでした。本人は、「コタキナバル(マレーシア)より全然マシ」と言ってました。実際、コタキナバルに行った時は身体中真っ赤になっていましたので、バンコクはコタキナバルよりもアトピー向き(?)かもしれません。なぜかはわからない笑

 

 既にこの記事だけで、バンコクはヤバイことが伝わってしまったと思いますが、次回は、病気と暮らす方の体力レベルに応じた、バンコクでの過ごし方について、モデルケースを書きます。こちらの記事と合わせて読んでいただいて、ご自分の病気と相談してみてください。